2023-01-01から1年間の記事一覧

A.B.C-Z河合郁人くんの脱退とジャニーズにまつわる私の告解

ここ11年くらい大好きだったジャニーズアイドルの河合郁人くんが2023年12月21日に所属グループであるA.B.C-Zを脱退した。 これを機会に12月22日に今年のことというかジャニーズのことをちゃんと書いておこうと河合くんの脱退が発表されてからずっと考えてい…

「なんか楽しい」と「原爆の図」

時々引き寄せられた、と思うことがある。それは別にスピリチュアルとかオカルトとかいう話ではなくて、縁というものが一番近いのかもしれないが、とにかくそういう少しだけ不思議なことというのは、たまに起こる。人は偶然を物語にすることが大好きだし、で…

ミュージカル『SPY×FAMILY』

【鈴木拡樹/佐々木美玲/井澤美遥/瀧澤翼】帝国劇場3/15昼回 帝国劇場で『キングダム』に続いて『SPY×FAMILY』を観てきたんですけど、アーニャがかわいいのでなにもかもどうでもいいというか、アーニャがあれだけかわいければもう大成功なんですよね、この舞…

『Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW~ただいま、おかえり~』

『Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW~ただいま、おかえり~』@MMアリーナ 案外Travis Japanを見ている方だと思うのですが(それこそAustin Mahoneの前座?も見に行った)、デビューよかったねえ。しかしCDじゃないんだねえ、時代としてはいい…

新作歌舞伎『FINAL FANTASY X』

新作歌舞伎『FINAL FANTASY X』ことFFX歌舞伎見てきたんだけどこれがまあ最高でして。歌舞伎とかわからないし、で迷っている人はぜひ見に行ってほしい。 そもそもそういうお客さんを想定して、1幕冒頭でオオアカ屋が歌舞伎教室をやってくれるのがまず最高。…

『蜘蛛巣城』

『蜘蛛巣城』1957年日本(アマプラのページだと1961年になってる) 黒澤明の映画。舞台『蜘蛛巣城』を見てからの流れ。舞台版が非常によくできている脚本であるのがわかったと同時に舞台版でそんなに長々といるか? となった演出が演じる百姓のシーンがなか…

舞台『蜘蛛巣城』

早乙女太一と倉科カナで黒澤明監督の『蜘蛛巣城』を舞台で、というやつ。太一さんのお芝居ってこんなにすごかったかな、という、いや劇団朱雀と新感線といくつかのドラマでしか見たことなかったんですけど、狂気からの絶望、すごくよかった。倉科カナも狂気…

『ザ・ぼんち 古希記念公演ツアー』

『ザ・ぼんち 古希記念公演ツアー 〜ダイヤモンドは砕けない〜』@よしもと有楽町シアター アインシュタイン/村上ショージ/チュートリアル 初めてNGKに行ってナマで観た時に呼吸困難になるくらい笑ってからファンなのですが、やっぱり死ぬほど笑った。どうし…

『第三の男』

『第三の男』1949年イギリス。100本ノック3本目。 クライムサスペンス、であってる? 第三の男とは誰か、から始まって正体が明かされたのちの流れからOPとEDの対比がすごい。前半と後半ではっきり別れている。戦後ウィーンの映像、地下通路の攻防。なる…

『或る夜の出来事』

『或る夜の出来事』100本ノック2本目。1934年アメリカ。 ピーターかっこよすぎ。冒頭の船のシーンから始まってニューオーリンズからニューヨークまでバスの旅ってどれだけかかるんや。今Googleに聞いたら車で19時間半でした。この時代もっとかかってるように…

『カサブランカ』

映画100本ノック1本目は『カサブランカ』。1942年アメリカ。 どんなに名作言うても1942年のモノクロ映画だし、とちょっとナメてたんですけど、すごいおもしろい! かの有名な「昨日の夜はどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えていない」「今夜は会える?…

名作映画100本ノック

私は映像に関する知識が文学などに比較してちょっと浅いところがあって、ヒット作はなんとなく見ているけれど、古典映画を見た方がいいんだろうなあ、なんかいいリストはないかなあ、となった時に見つけたのが尾崎将也さんの『名作映画100本ノック』でした。…

『星山博之のアニメシナリオ教室』

『星山博之のアニメシナリオ教室(星山博之)』 絶版だが、同業者とこの本に寄稿もしている大河内一楼さんのおすすめもあって読んだ。これもまたすばらしい本だが、初心者よりは駆け出し向きかもしれない。アニメ独特のシナリオ術はもちろんだが、著作権など…

末廣亭2月下席昼

小団治師匠が主任とのことでちょろっと仲入り後から。 春風亭三朝/ロケット団/吉原朝馬/金原亭馬の助/立花家橘之助・立花家あまね/柳家小団治 朝馬師匠の「源平盛衰記」おもしろかったな~。馬の助師匠の「百面相」なるほど、こういう芸もあるのかと勉強にな…

『3年でプロになれる脚本術』

『3年でプロになれる脚本術(尾崎将也)』 脚本術の本って、脚本を書いたことがない人が読んでもなにもわからないのでは……となることが結構多いんだけど、志望者向けに丁寧にいろいろなことが書かれていて、非常に勉強になった。志望者と駆け出しには非常に…

舞台『キングダム』

帝国劇場で青年誌少年誌原作の2.5次元舞台をやるようになった世界について考える。少女誌ではなく少年誌でもなくアニメ映画でもなく原作は青年マンガ。非常に感慨深い。とはいえタイトルである『キングダム』が発表された時、確かに帝劇に向いている大河ロマ…

音楽劇『逃げろ!』

副題は「~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」なのだが、ポンテを主人公にした舞台、6月にももう1本あるのでどういうこっちゃねん、となる。 ポンテさんはモーツァルトの『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッ…

舞台「咎人の刻印-ブラッドレッド・コンチェルト-」

あんまりこういうこと言いたくないんだけど、ううん、厳しい、という感想。おそらく作演が原作の魅力をわかっていない、と思う。どうしてこの作品が舞台化したのか、どうしてこの作品が人気なのかということを少しでも勉強していれば、特にラストあんな使い…

ミュージカル『エリザベート』

いろいろの幸運と偶然と少しの不幸が重なって、ミュージカル『エリザベート』大千秋楽博多座を見た。行く予定だった帝国劇場の『エリザベート』が2回連続の中止に当たってしまった私を友人が誘ってくれたもの。ちょうど休暇と重なっていたので、ええい、と博…

舞台「風が強く吹いている」

走っているところをフォーメーションで表現する、という演出は他の舞台でも観てきたけれど、非常によく出来ていたように思う。個人的には上演期間がわずか5日でこのキャストが謎だし、出来のいいおもしろい舞台だったので、もうちょっと期間が長いとよかった…

『RRR』

とにかくおもしろい、圧倒的。というのは当たり前なのだが、脚本は緻密、伏線もしっかり、しかしそう見せないし「細かいところはどうでもいいんだよ! こうした方が映画としておもしれーから!」という場所もあってそのバランスが絶妙。ナートゥダンス最高で…