舞台『キングダム』

帝国劇場で青年誌少年誌原作の2.5次元舞台をやるようになった世界について考える。少女誌ではなく少年誌でもなくアニメ映画でもなく原作は青年マンガ。非常に感慨深い。とはいえタイトルである『キングダム』が発表された時、確かに帝劇に向いている大河ロマン! と膝を打ったし、見たらめちゃくちゃ帝劇っぽい! となった。帝劇っぽいとはなにか自分でよくわかってませんけれども。

キャストはWキャストがほとんどで[三浦広規/小関裕太/華優希/美弥るりか/有澤樟太郎/神里優希/朴璐美]回を観劇。

ロビーで若い女性が「朴璐美って湯婆婆?」と聞いているところをたまたま耳にして、そうです、そうだけどきっとあなたもアニメで会ってるよ! と胸の中で話しかけたりしました。主役は信なんだけど原作冒頭をやってることもあって実質主役は嬴政。その上で2幕頭でも嬴政の過去をやっているので、信の見せ場がちょと少ない。嬴政と漂を完全に2人を演じ分ける小関裕太くんがやっぱり印象的。15歳の小関裕太くんをテニミュで見ているのだが、あの15歳は12年経つとあんな青年になってしまうのだな。勝手に親戚の叔母のような気持ちになってしまう。そして殺陣とアクションは早乙女友貴と聖也というおそらくあの世代で最高の殺陣とアクションを見せるふたりで、贅沢~!!! ふたりにほとんどセリフなかったのはちと残念。ノリノリの山口祐一郎様も最高でした。

しかしあのその言いにくいんですけど、お金のある2.5次元舞台って最高ですね。まあ15000円払ってショボい舞台を見せられたら泣いちゃうが、なくもないのでな、そういう舞台。

2023/2 帝国劇場 [脚本] 藤沢文翁 [演出] 山田和也

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