『カサブランカ』

映画100本ノック1本目は『カサブランカ』。1942年アメリカ。

どんなに名作言うても1942年のモノクロ映画だし、とちょっとナメてたんですけど、すごいおもしろい! 

かの有名な「昨日の夜はどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えていない」「今夜は会える?」「そんな先のことはわからない」で悶えた。主役3人の関係、男2人はどっちも誠実で女を愛しており、女にはやむにやまれぬ事情があった、女の心情を思えば仕方ないんだけど、そしてラストの男2人よ。脇の皆さんも個性豊かで、楽しい。サムと署長が中でも好きです。署長のキャラ最高すぎんか? あとモノクロ映画の素養がないので、よくわかってないが照明が美しすぎる。圧倒的明暗と影。リマスターカラーも見たくなっちゃったもんな。

ところで"Here's looking at you, kid."を「君の瞳に乾杯」て訳した天才は誰なんだ。高瀬鎮夫氏って覚えた。Wikipediaを見ると脚本が仕上がってから撮影したのではなく、脚本と並行して撮影してたみたいなんだけど、それでこんな映画になるのってすごいな。イングリッド・バーグマンかわいい。ハンフリー・ボガートかっこいい……。最高の1本目でした。

とはいえプロパガンダ映画、というのも理解できるし、パリ陥落だし、時代背景についても考えてしまうな。女側の事情、というのはこの時代よくあったことなんだろうしな。戦争ダメだよほんとにもう。