フワフワの服 6/15

フワフワした服が苦手だ。ヒラヒラした服というか、フリルというか、リボンというかそういう服が苦手である。といっても見る分には苦手ではない。着るのが苦手なんである。ついでにスカートもあんまり得意ではない。シンプルな服が好きなのかというと、派手な柄シャツとか変な形のシャツとかは好きなので非常に難しい。男性的な服装をしがちだが、若干ズレているのはちゃんと自覚している。

これを追及していくとどこかに自分の中にあるジェンダー的問題が浮かび上がってくるような気もする。そもそもこどもの頃からそういう服が苦手だっただろうか、たしかにずっとボーイッシュと言われる服装ばかりしてきた気がする。どこで苦手になったのかよくわからない。とはいえほんのりギャルっぽい格好をしていた時期もある。しかしとにかくふんわりした格好をしていたことがない、と思う。一時付き合ってる男性の好み的な服装をしていたこともあるが、居心地が悪いなあとずっと思っていた。私のフワフワに対する嫌悪感はいったいどこからくるのだろう。

それは社会的な女性らしさへの嫌悪かもしれない。自らの女性性への嫌悪の結果、なんとなくフワフワの服装を忌避しているのではないか。とはいえフワフワではない服はなかなかに男性受けが悪い。こんな私もつきあってる男性の好みに合わせたり、男性受けを考えたりした時代があるんですよ。しかしそもそもそれが間違いだったのではなかろうか。私は一体どうしたかったのだろう。ちなみに男女雇用均等法から10年後の世代である我々は男ウケを考えた方が楽に生きていけましたが、思い返せばクソだな〜となる。

とはいえ自身のジェンダー問題については明確にする必要なんて今さらないんじゃないかなと思う。そして迷ってる若い人も明確にする必要はないと思う。しかし過去の価値観に左右されがちだから難しいな。ともあれ私はフワフワの服が苦手なのは変わらない。