右とか左とか最初に言い出したのは誰なのかしら

左右ってすごく大事じゃないですか。ちなみに私はとっさに左右がわからないタイプです。

政治の話をします。以前「(特に著名人が)意図して政治的発言をしないということは、すでにそれが政治的な立場である」というようなニュアンスの言葉を読んで、それは本当にそうだな、と自分のことを思いました。商業媒体、あるいはエンタテイメントで仕事をしている人間は、できる限りフラットであるべきで、政治的な意見を述べない方がいいと私も考えていたからです。とはいえ表現規制問題やフェミニズム夫婦別姓問題については意見をTwitterなどで述べることにしています。私の基本的な立場は「政治家でない以上、青臭いくらいの立場でいい」というものです。ちなみにこれは上岡龍太郎氏の言葉ですが、これが非常にしっくりときました。その上で右か左かといえば、どちらかというと左派だと思います。リベラル、という言葉の方が適切かもしれません。

ということを表明するのは非常に勇気がいります。昨日の都議会選で誰に投票したか、これは個人情報です。誰かに聞かれても濁した方がいいような大切な話です。今回共産党を支持したことにだって反発を抱く人はいるでしょう。でも表明することにしました。オリンピックの話と一緒に。そうやって表明していくのが、必要に思えたからです。でも明日後悔するかもしれない。

こう考えるようになったのはきっかけがあります。

昨年5月、混乱するアメリカで、日本のおたくたちは楽しそうでいいな的なツイートに反論がなされ、そこにデモの話に並列で自分の名前が登場しました。その時もこのブログで少し言及しましたが、国内で私はおそらく強くはそう思われていないけれど、海外でそう思われていることは非常な衝撃でした。私の行動が政治的であることを自覚した瞬間ですが、そもそもフェミニズム発言が政治的でないとなぜ思っていたのか。いや政治的だとは思っていましたが、政治そのものには言及してこなかった。だとしたらちゃんと政治そのものについてもちょっと意見表明しておこうかなと思った次第です。

とはいえやっぱり政治の話は難しい。繰り返しますが、意見は違っても友人のままでいることはできます。そして意見とは変わるものです。なんなら1時間で変わります。そして変わっていいものです。間違うこともあります。世界は動きます。みんなの意見が違うからこそ政治があるのですから。

ところで右とか左とか最初に言い出したのはフランス革命だそうです。