嫌になってしまった

この国のことが嫌になってしまった。

10年前、東日本大震災の後、海外に移住することを選んだ友人に、私はそれでもこの国で生きていくとそう思った。そのつもりでなんとかやってきたつもりなのに、なんだか昨日今日ですごく嫌になってしまった。それでも生きていくとは昨年も思ったけれど、この倦怠感はすごい。それでも生きていく、多分守らねばならないものがある、いや大して守らねばならぬものなどない、だってこんなに軽んじられている気がするんだもの。わたしには仕事と猫くらいで他に守るべきものはない。仕事は、あるいは部下たちのことは守らねばならない気がする。でも働いて税金納めてるのにこんなに軽んじられているなんて、やんなっちゃうなあ。税金だって、ワクチンの分と思えばなんとか真面目に納める気にもなったけど、どうですか、この世界というかこの国。昨年の税収は過去最高額だそうですよ、へえええ?

なんだか疲れちゃったなあ、と私が思うくらいなのだから、飲食業の人たちなどいかばかりだろうか。

私はスポーツもエンタテイメントのひとつだとずっと思っています。勇気を与えてくれるものだと思っています。エンタテイメントの力を信じています。無観客でなんとか筋を通そうとしてるみたいですけど、たしかに有観客よりは筋が通ってますけど。海外からの入国はどうすんだろ。本当に他の国の選手来るのかな。

悪いのは疫病であって政府ではない。そうだね、そうかもしれないね、そうかなあ? 本当は民衆である我々がいけなかったんだろうか。

やだなあ、こんな国、こんな世界いやだなあ。いやだと言ってるだけでは世界は変わらない。でもどうしたらいいのか、そうか我々はもしかしてもう翼をもがれてしまっているのか。

たまたま明治から昭和初期のアナキズムに触れる書籍を読んでいる。1933年、関東大震災から10年後、日本は国際連盟から脱退。戦争への道を歩み始めた。