【2020/05/18】Grief Work

 昼すぎに業者さんが来て、クロのたましいのいれものは運ばれていってしまった。最後に棺桶となった発泡スチロールにいただいた花をいっぱい詰めた。花に埋もれる真っ黒な猫っていうのはなんというか不思議なかんじだなあ、とクロを見送った。

 この週末は予定されていたオンライン飲みを2本ほどキャンセル。今日も予定されていたけど夕方ごめんなさいをした。イツメンからもオンライン飲み会に誘われたが、気分がのらず、今週前半はやめておいた方がよさそうかな~わかんないな。さみしくなって深夜にたくのみの部屋とか開くかもしれない。ともあれ少なくとも今日、食事はしたものの、手抜きごはんだし、アルコールも1杯作ったけど、全然飲みきれなかった。まあゆっくりいきましょう。おなかはすくけど全然自炊したくない。

 Instagramを中心に、何人かのお友だちが在りし日のクロの写真をあげてくれた。一番のんびりとはしゃぐことなくお客さんの相手をしてくれるのはずっとクロだった。クロはみんなに愛してもらったねえ。本当はお別れに行きたかったってお友だちもいたけど、今はなかなか難しい。でもこれ猫じゃなくても人間でも当然起きてるってことで、悲しい。少し緩和されたようだから、少しずつみんなで会えるようになるといいね。いただいた言葉にうまくレスできたのかわかんないけど、本当に感謝の気持ちでいっぱいというか、クロが愛されていてよかった。

  大体こういうとき、私はひとりで行ったことのないまわらない鮨屋に行ってぼんやり食べて帰宅する。それがままならない世界はやっぱりやだなあ。

 体も心もなんとなく緊張が解けない。

 でもこれは仕事のせいな気もする。これならいけると思って提出したけれど、反応はあまりいいものではなく、だとすれば次を考えねばならない。どちらかというと私は一発OKを出すタイプではなく迷いながら完成稿を作っていくタイプだと自分のことを思っているのだけど、どうなんだろう。仕事に関しては案外めげないので全然大丈夫です。ただし奇声を発しがちになる。いやあ、きびしいな。うまくブレーンストーミングしたいんだけど、うまい方法が見つからない。でも昨日とかまったく頭がまわっていない気がしていたから、そこからは脱却しつつあるはずだ。

 とはいえ、今は無理をするべきときではない。仕事で悲しみを忘れようとしても体にダメージが来ることくらいはもう知っている。だから無理をせず粛々と考えるしかない。大体この10日間だって1週間獣医に毎日通ったあと現に2日間完全に寝込んでいるのだから。いい年をして小娘のように初めて猫との別れに接するわけじゃあるまいし、と考えたりはしたが、ここでちゃんと落ち込んだり悲しんだりするのは大事なグリーフワークなのだ。それが必要なことをもう私は知っている。

 ところで今日は体のあちこちがかゆくて参った。ストレスだなあとは思うんだけど、その中にこういう時にかゆくなるケロイドと化した古傷というのがある。左の手の甲についているその傷跡は唯一クロに思い切りひっかれて流血したときのものだ。以前の家からこの家に引っ越すとき、お客さんのことを気にしないタイプなのに、生まれた家の荷物の運び出しにビックリしてしまったのか、ケージに入ってくれず、捕まえられたと思ったら、ものすごい大暴れをして私の手をひっかいて逃げ出した。引っ越しやさんが慌てて絆創膏をわけてくださるほどの大流血。私はほぼなにも手伝うことができないまま、引っ越しは終わった。新居に来ても、なかなかケージからクロは出ようとしなかった。すまいが変わることにあんなに反応したのはクロだけだったなあ。

 正直に申し上げますと、ここ3日くらいの喫煙欲が本当に危険です。でもクロ死んじゃったからタバコ再開しちゃったなんてちょっとクロに悪いような気もするし~いやタバコ吸いたいですね。今タバコを吸う友人が隣にいて、ちょっと酔っていたら、絶対タバコわけてもらっちゃうと思う。