6月のノスタルジー

大和に舞台を観に行ってたんですけど、乗り換えが少ないのとちょっとしたノスタルジーで横浜経由の相鉄線で行った。多分相鉄線に乗るのは20年ぶりくらいで、もしかすると葬式かなんかで乗ったことあるかもしれないけど、とにかく久しぶりに相鉄線に乗った。相鉄線の沿線に私は10代の頃住んでいて、高1の6月に相鉄線に轢かれて母は死んだ。今日の私は本を読んでいて、そういえばと顔をあげた瞬間、ちょうど母が死んだ高架下だった。そこからちょっと窓の外の景色を見ていた。私はこの6月に誕生日を迎え母の死んだ年齢を追い越した。死はあの頃よりはるかに近しい。時には甘く誘惑さえしてくる。母はその甘い誘惑に抗えなかったのだろう。

帰り道に横浜駅でふらっと降りてちょっとだけ歩いた。乗り換えで少なくとも3年以上使っていた駅構内にはほとんどあの頃の面影はなく、でも西口はあんまり変わっていなかった。中高生の頃に行ったことがあるゲームセンターがまだあった。道端で酔っ払いというよりは多分なんらかの中毒っぽい人が暴れて警察官に押さえられていた。

それからひとりでチェーン系のお店に入ってビールを飲んだ。生まれて初めてひとりで食事したのも横浜駅だった。

そんな6月のノスタルジー。私は6月が苦手です。

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工事中の横浜駅の壁がかわいかった。