聴くこと

実は音楽をあまり聴かない。音楽を聴きながら別の作業をするということができないし、かろうじてなにか作業ができるとすれば家事くらいだろうか。日本語歌詞のない曲なら作業中も聴けなくもない。ラジオやドラマCDなどになると壊滅的だ。となると音楽と向き合って聴くしかなく、とはいえアルバム1枚はだいたい1時間くらいだし、その間なにもしないのかというとそれはそれでなんだか手持ち無沙汰である。それでも聴きたいものがたまにあるので、そういう時はちゃんと聴く。たぶん世の中の人は出勤の時に聞くのだろうな、と思うのだが、そもそもあんまり外出しない。

という私だが、そういえば散歩をよくしていた頃は音楽を聴いていたなと思い出し、ついでに以前より都心に出るのに時間がかかるようになったので、音楽を突然聴くようになった。音楽を聴きながらだとまわりの風景が変わる。そして現世と変な切り離され方をする。音楽を聴いていないと電車に乗れないという気持ちもわかる気がする。大きな音で電車の中音楽を聴いている人の気持ちがよくわかる。でも周りの音に耳を傾けたい気持ちもある。

みんなどうやって音を聴いているのだろう。