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地元の話

 実は人生で一番長く居住しているのは今私が住んでいるこの家であり、こどもの頃一番長く住んだ家は最大で7〜8年だったように思う。といっても我が家は自営業であり、転勤なんてものはなく、その上で横浜市内で引っ越しをしていた。まあいろいろ事情があったのだろう。横浜に住んでいた時間と他の街に住んでいた時間が今ちょうど同じくらいだ。

 その中で地元だと思い浮かべるのはその一番長く住んだ街ではなく、幼稚園の時に住んでいた街だ。理由は多分その町に習い事でその後10年以上通ったのと、祖父宅の近所であったこと、中高もその徒歩圏内だったこと、そして20歳になる直前に少し住んでいたことが大きいような気がする。そして今祖父宅には両親が住んでいるので、やはりあのあたりが地元と言っても許されるのではないか。7〜8年住んだ地域にはその後行ったことがなく、あまり思い入れもない。もしかすると妹は地元ということについてはまったく違う感想を抱くかもしれないが。

 住所は横浜市南区。南区は横浜ではない横浜と言われたりするのだが、最寄り駅はJRだと石川町駅、私鉄だと京急日ノ出町駅か黄金町駅横浜市営地下鉄だと伊勢佐木長者町阪東橋であり、中区までは徒歩10分以内、というギリギリの南区であり、いわゆる超横浜(?)というか、横浜と言われて想像されるあたりが大体なんとなく徒歩圏内である。クレイジーケンバンドと『探偵濱マイク』の世界が地元、っていうとかっこいいっぽいでしょう。今なら復活した『あぶない刑事』の世界か。

 昼間から飲める立ち飲みのお店がたくさんあって、ドヤ街である寿町はほとんど隣町で、近所の川である中村川には冬になるとよく土左衛門が浮かんでいた。こどもの頃はまだ川の上に高速はなく、いわゆる不法係留船がいっぱいあった。つまりはあまりガラのよくない地域だ。そして大好きな街だ。こどもの頃、立ち飲みの店(というか今思えば角打ち)の酔っ払いおじちゃんたちに昼間から話しかけられてドキドキしたことも覚えている。

 私は大好きな人を連れてこの街に散歩に行くのが好きだ。伊勢佐木町から横浜橋商店街、そして三吉橋に行き、中村八幡様にお参りして(両親の結婚式、妹と私のお宮参り、七五三はここの八幡様である)、今度は元町、なんなら山手あたりに移動するそういうお散歩。落ち込んだりするとひとりでこの街に行ってぼんやり散歩をすることもある。そういや最近は行っていないなあ。

 さておき先日、友人が「横浜弁って本当に汚い言葉だ!」と言うので、そうかそうかと地元言葉で喋ったら「ガラわる!」と一刀両断にされてしまった。いわゆる全国的に認知されているガラの悪い標準語は、江戸弁ではなく横浜弁のような気がする。祖父母もそんな口調だったので、東京から横浜に嫁に来た母はその昔すごく横浜の言葉が怖かったと言っていた。とはいえ母も東京は葛飾立石が最寄り駅なので、下町出身ではあるのだけど。

 そんな街が私の自慢の地元です。

 それにしても油断すると更新間隔が空いてしまう。今週のお題がバレンタインデーで、書くことなにもなかった上に、なにかを見に行ったりもしなかったので、素直にお題スロットをまわしました!

お題「わたしの地元」